営業用の動画作りで一番最初の作業は? 

営業用の動画作りで一番最初の作業は?

 
いざ、営業用の動画を作ろうと思った時、
一番最初に、何から手を付けるべきでしょうか?
 
・撮影の準備ではありません。
・動画編集ソフトを買うことでもありません。
・コンテ画も今は書かなくていいです。
 
プライベートではなく、商業用途の動画を作る時、
一番最初にやることはシナリオ(脚本)の作成です。
具体的には、 「A4用紙1枚に、お客様に向けたメッセージを書くこと」です。
 
動画用シナリオ

シナリオ・台本・脚本・メッセージ


 
営業用の動画は本質的に、
営業マンがパワーポイント(MACならKeynote)で作るスライドと同じです。
プレゼンの現場では営業マンが進行しますが、
それもまとめて動画で表現するとお考えください。
 
もう少し進めて言いますと、
営業用の効果的な動画が作れる人は、
カメラマンではなく、動画ソフトを扱うオペレーターでもなく、営業マンです。
何故か?見込み客を説得するのは、いつだって「言葉」だからです。
 
この言葉……セールストークは営業マンが語ってもいいですし、
専業のナレーターに任せてもかまいません。
どちらにせよ、メッセージ無しに売上の立つ動画は無いとお考えください。
これを一番上手く作れるのは、
商品販売の当事者か、コピーライターです。

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■A4用紙1枚でいいの?
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はい。最初から大作を目指さないことです。
長い動画ほど、視聴者に飽きられやすくなります。
つまり、長い動画ほど制作の技量が求められます。
 
特にデジタルサイネージの動画は、
往来の通行者が足を止めて見たり、歩きながら一瞥するものです。
長く見てもらえると期待するのは、ややご都合主義です。
 
弊社の経験則ですから、確かな指標とは言い難いですが、
動画の長さは90秒(1分半)を基準にすると良いでしょう。
A4用紙1枚のシナリオは、テンポよく読み上げても2~3分は掛かります。
 
 
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■A4用紙1枚に何を書けばいいの?
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①常に表示する情報
営業時間や問い合わせ窓口、キャッチコピーなど、
画面に常に表示したい情報を書き出します。
大抵はホームページにありますので、これを拾って整理します。
常に表示する情報

関連記事 常時表示する情報について
 
 
②メッセージ
語りかけるような口語体が書きやすいでしょう。
(結婚式のスピーチのようなつもりで書くと丁度良いです)
一字一句の表現に固執する必要はありません。
動画には、常に時間の都合がありますから、
制作時には文章を変えた方が良い場合もあります。
また、メッセージを動画や画像に置き換えることもありますから、
「何を伝えたいのか」を外さないようにしていれば、
あとはおおらかに考えた方が、なにかとスムーズです。
 
 
③数行ごとに間隔を空ける
行数に決まりはありませんが、数行ごとに段落を付けて、
台詞の「ブロック」を作るのがポイントです。
この1ブロックが、動画の1場面になります。
1ブロック3行程度の文章にまとまるなら、テンポの良い動画になります。
文章のブロック

言いたいことを小分けしてブロックを作れば、順番を差し替えて構成を変更したり、
優先度の低いブロックを削除できます。
 
 
④自分で音読する
書き上げた文章を、必ず声に出して読みます。
つっかえたり、読みにくかったり、話の筋が通ってないと思ったら、
より自然な形になるように修正します。
この工程にはしっかり時間を掛けることをおすすめします。
 
自分で音読して、違和感を感じなくなった頃には、
動画の元になるシナリオが出来上がっているでしょう。
一つの動画プロジェクトで、最も重要な仕事が完成しました。
 
 
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■その後は?
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①素材集め
シナリオに対応する写真・動画を用意します。
撮影の機材は様々ですが、
スマホであれ、デジカメであれ、ビデオカメラであれ、
「三脚」を使った撮影を強くおすすめします。
手ブレの有無で、動画の質が全く変わります。
 
ちなみに、スマートフォンを三脚に取り付ける場合は、
「スマホ 三脚 マウント」で検索してみてください。

 
 
②編集作業
WEB用、デジタルサイネージ用で動画の作り方が異なります。
デジタルサイネージ用の動画については
下記の記事で制作のポイントを紹介しています。
参照  デジタルサイネージ動画のポイント
 
 
③運用開始&修正
プロの制作でない限り、運用開始後に修正が無いのは不自然です。
現場でしか分からない様々な不具合が、普通はあるものです。
特に、お客様にリーチする距離で文字が読めないと致命的ですから、
判読性については必ず現場で確認しましょう。
判読性と距離の方程式

 
 
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■動画制作を業者に任せる場合
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極端な話、出来上がったシナリオを動画制作の業者に渡せば、
あとは丸投げでも動画は作れます。
(それが出来ない業者には、頼まない方が賢明です)
さらに、下記の内容を打ち合わせしておくと、より精度が上がります。
 
・動画を通じて、誰に、何を、売りたいのか?
・全体的な雰囲気についての要望
・ナレーションの有無
・取材撮影の有無と要望
・素材や音楽についての要望
・店舗側で用意する素材
 
 
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■用意すると動画制作に役立つ素材
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・店舗のロゴマーク
・商品写真
・スタッフの姿
・仕事姿の格好良いカット
・お客様の感想と笑顔の写真
・店舗内観&外観
・その業種を象徴する道具や小物
 
また、業種によっては責任者の姿やプロフィールも役立ちます。
特に、医療・法律・税務・コンサルなど、
「人に頼られてナンボ」の事業では意識すると良いでしょう。
 
 

 
動画作りで一番最初にやる仕事……のはずが、
つい最後まで追いかけてしまいました。
 
シナリオ作りから業者に委託することも可能です。弊社も対応しています。
しかしながら、やはり、この根幹の作業には、
事業者様に積極的に関わって頂きたいものです。
発注者様からのメッセージを感じる動画の方が、仕上げた時に厚みがあります。

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