デジタルサイネージ動画の写真サイズ 

デジタルサイネージ動画の写真サイズ

フリー写真なら 足成、有料写真なら PIXTAと、現在は商業利用可能な写真素材が豊富に入手できます。この記事では、デジタルサイネージの動画に使う写真について、液晶看板アイキャッチXをモデルに解説します。
画像サイズはどれくらいが適切?

 
 
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1、HPの写真そのままでは、使い物にならない
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動画の制作前に踏まえておきたいのは、
WEBサイトに掲載している写真は、デジタルサイネージでは
粗すぎて使い物にならないことです。
 
 
幅500ピクセルの写真

この写真は幅500ピクセルです。ホームページでよく見るサイズですね。
 
 
このサイズの写真を、縦型のデジタルサイネージ用に縦1920ピクセルに拡大すると……
WEB用写真をデジタルサイネージ用に無理矢理拡大

 
 
実際の表示ではこのような画質になります。ガタガタで酷い!
無理矢理拡大した結果

 
 
飲食店等、商品の鮮明さが訴求(もしくは信用)に関係する場合、
このような画像は商品の魅力を押し下げてしまいます。
笑い事ではなく、本当にこのような画像を
デジタルサイネージに組み込んでいる飲食店を筆者は知っています。
このような解像度不足は避けたいところです。
 
解像度(写真のピクセル数)の目安は、横1920ピクセル×縦1080ピクセルです。
縦型のデジタルサイネージでは、横1080×縦1920です。
昨今のデジタルカメラやスマートフォンであれば、
標準で撮影しても、この解像度を十分に上回ります。
 
PIXTAのようなサイトで写真を購入する場合は、1920ピクセルを目安に写真を選びます。
大きな写真ほど値段が上がりますから、丁度良い大きさの写真を選ぶとよいでしょう。
 
 
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2、小さな写真を拡大する方法
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画像編集ソフトで拡大した写真は、例外なく画質が劣化します。
できればそのような事態は避けたいものですが、やむを得ないときもあります。
 
フォトショップの様な高機能な画像編集ソフトでもいいですが、
専用のフリーソフトで画像を拡大することもできます。
下記は弊社も仕事で使っている画像拡大ソフトです。
 
SmillaEnlarger プロジェクト日本語トップページ
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_imageenlarger/
 
Vecterでのソフト解説とダウンロード
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/130528/n1305281.html
 
◆使い方◆
画像をドラッグして、仕上げる大きさ(縦のピクセル数)を入力すれば、
画像と同じフォルダに拡大画像が生成されます。
defaultは細部の描写に優れていますが、
全体にノイズが出てきますので、エッジの鮮明さが欲しい場合は、
設定をsharpにすると良いでしょう。
sharp設定はディティールをある程度塗りつぶしてしまいますが、
その分、粒状感を抑えた絵になります。
 
SmillaEnlarger

通常はjpgで出力されますが、特に編集画質にこだわる場合は、png出力に設定すると良いでしょう。


先ほどのサンプル画像を、このソフトで縦1920pixに拡大してみます。
画質が厳しいことに変わりはありませんが、
一般的な画像編集ソフトで拡大するよりはマシな結果になりました。
 
<設定 default>
SmillaEnlargerで拡大した画像

 
<設定 sharp>
SmillaEnlargerで拡大した画像

 
 
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3、静止画がもっとも高画質
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仕事柄、動画中の写真は常に動かすことが多いのですが、
あえて一切動かさず「静止画」の体裁にするのも、一つの方法です。
(弊社は手抜きと思われるのが怖いので、あまりやりませんが)
 
技術的な解説は割愛しますが、基本的に画質は 静止画>動画 です。
例えば、和菓子やケーキのように商品細部の描写が訴求に繋がる場合は、
静止画ベースにするのも一つの方法です。
 
静止画でデジタルサイネージを構成する場合は、
画面に表示する文字数・情報量に注意しましょう。
ポスターのように、ユーザー任意の時間で読む媒体と異なり、
デジタルサイネージは表示が自動で切り替わります。
ユーザーが読んでいる最中に勝手に画面が切り替わるようでは、
広告媒体として仕事を果たしていませんから、
静止画の構成では、一瞥で把握できる程度の情報量に抑えるのがコツです。
 
また、残りの表示時間を画面に表示するテクニックもあります。
見た目は不格好かもしれませんが、ユーザーへの配慮となります。

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