疑問 デジタルサイネージのコントローラーとは何ですか?
デジタルサイネージのコントローラーは、コンテンツを再生するための…
・メディアプレーヤー ・スマホ&タブレット端末 ・パソコン を指します。
それぞれの機器は小型化&高性能化しており、境界は曖昧です。
コントローラーは扱うコンテンツと再生の様式で選択します。
スタンドアロン型……ネットワークに依存せず、独立して稼働します。
ネットワーク型……コンテンツをネットワーク経由で更新/再生します。
非インタラクティブ型……画像や動画等、内容の固定されたコンテンツを再生します。
インタラクティブ型……ユーザーの操作や動きに応じて、コンテンツが変化します。
コンテンツのタイプとコントローラーの適正
スタンドアロン型 |
ネットワーク型 |
|
非インタラクティブ コンテンツ |
・メディアプレーヤー | ・ネットワーク対応メディアプレーヤー ・スマホ/タブレット端末 ・パソコン |
インタラクティブ
コンテンツ |
・スマホ/タブレット端末 ・パソコン |
・スマホ/タブレット端末 ・パソコン |
以下デジタルサイネージコントローラーに使えるデバイスを解説します。
ストレージ内の画像や動画をシンプルに再生します。低価格であり、多くのデジタルサイネージの標準装備として付属します。スケジュール再生に対応した機種のほか、Android等のスマホ系OSを搭載してより高度な処理が可能なプレーヤーもあります。
▶ アドバイス
低価格で耐久性に優れます。USBメモリやSDカードの動画データをリピート再生する用途では、パソコンではなくメディアプレーヤーが適しています。
iOSやAndroidのアプリを使って、スマートフォンやタブレットをデジタルサイネージ用のコントローラーとして使えます。ディスプレイに出力するにはビデオ出力(HDMI)ケーブルが必要です。
また、AppleTVやChromeCastを使えば、無線でデジタルサイネージの表示が可能です。
▶ アドバイス
デジタルサイネージ専用に購入するのではなく、手持ちの古い機種を再利用する場合に便利です。専用アプリを導入すれば、高度な処理やクラウドサービスの利用が可能です。
但し、タブレットやスマートフォンは解像度がデジタルサイネージのディスプレイと異なる場合があります。デジタルサイネージ用途ではディスプレイと同解像度(2K、4K)の出力が可能か仕様を確認しておきましょう。AQUOSやREGZA等、テレビブランドと連動したタブレットはデジタルサイネージと相性が良いです。
小型で放熱性、防塵性、耐久性に配慮され、同性能のパソコンに比べて高額です。搭載するOSにもよりますが、パソコンでできることはほぼ全てできますので、高度なデジタルサイネージコンテンツに向いています。
処理性能よりも動作安定性が重視されており、特に負荷の高いコンテンツを扱う場合は処理性能が十分か確認した方がよいでしょう。
▶ アドバイス
価格帯は10万円~で、30万円近い機種もあります。医療系や場内整理など動作の冗長性が求められる場合は、これらのデジタルサイネージ専用PCを検討します。デジタルサイネージ専用のPCは、概ねデジタルサイネージソリューションの構築時に提案されます。ユーザーが独自に求める機会は殆ど無いでしょう。
小型のパソコンです。一般家庭やオフィス向けのため、デジタルサイネージ用途では耐久性に不安がありますが、その分低価格で導入できます。機種により性能差がありますので、扱うコンテンツの内容に合わせて選定しましょう。
▶アドバイス
普通のパソコンですから、大抵の複雑な処理をこなします。耐久性は産業系のPCに及びませんから、冗長性が求められる場合は予備機を準備しておくのも方法です。
マルチディスプレイ等、特に負荷の高いコンテンツを扱う場合は、産業系のパソコンではなく、高性能なビデオボードを搭載したデスクトップPCやワークステーションを使う場合もあります。
▶アドバイス
ディスプレイとの接続は外付けになりますが、デスクトップPCやワークステーションはパワーのあるビデオボードを搭載できますから、マルチディスプレイやリアルタイムのCG描画に向いています。屋外用の場合通常の筐体には収まりませんので、特注品を作るか、映像を無線やケーブルで飛ばす工夫が必要です。
コントローラー導入に関するメモ
▶内部の電源コンセントを確保しよう
屋外用では筐体内部にコンセントがあるか、もしくは増設可能か確認しましょう。例えば、弊社扱いのLIKAシリーズは標準でコンセントを2口内蔵、アイキャッチXの場合はカスタマイズによりコンセントを設置できます。
▶メーカーのサポート範囲で導入しよう
故障時のサポート対応に関わるため、ユーザーによるPC導入をメーカーが認めているか、事前に確認しておきましょう。メーカーにPC導入カスタマイズを依頼すれば、保証範囲内で適切にPCが導入できます。
▶デスクトップ機は映像を飛ばす方法も
デスクトップ機をコントローラーとして使う場合は、外付けとして設置したり、ディスプレイエクステンダーや無線で映像を飛ばす場合もあります。
→映像の遠隔送信についてはこちら
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