屋外用デジタルサイネージに適した防水機能と輝度について
屋外用デジタルサイネージに適した防水機能と輝度について解説します。
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■屋外用デジタルサイネージの防水と防滴
屋外用デジタルサイネージの雨対策には「防水・防滴・防雨」等の表現があります。防滴と防雨は同じ意味です。
「防水」と表記がある製品は側面や下方向からの水濡れに対応しており、強めの風雨にも対応します。防滴・防雨は上方向からの水濡れに対応しますが、横殴りの雨やホースによる水掛けでは水が内部に進入する可能性があります。「防水」を標榜する製品の方が高品質であり、防塵性も高めです。防水・防塵性能のレベルを示す目安として「IP55」という規格がありますが、このIP55を標榜する製品であれば、屋外用のデジタルサイネージとして十分な耐久性があると考えて良いでしょう。
尚、防滴・防雨を標榜する製品であっても、メーカーは開発にあたり十分な水濡れ試験を行いますから、台風や暴風雨下を除き実用上困ることはまずありません。
■屋外用デジタルサイネージに適した輝度
晴天下(日陰)の500カンデラ屋外用デジタルサイネージの見え方。夕方以降では視認性に優れます。
屋外用デジタルサイネージの輝度は高い程望ましいです。しかし、高輝度ディスプレイはテレビ並の輝度に比べてパネルのコストが2倍以上するため、価格差は無視できません。
屋外用デジタルサイネージの輝度選びは、扱う時間帯から決めるのが適切です。飲食店では夕方以降の営業がメインの場合もありますので、その場合は500カンデラクラスでも十分に活躍します。一方、日中の営業がメインであれば、最低でも1500カンデラは欲しいところです。
液晶タイプのデジタルサイネージでは、2016年現在の最大輝度は2500カンデラとお考えください。2015年11月にNECが発表した超高輝度を標榜するディスプレイでも2000カンデラです。
尚、ビルの壁面に取り付ける大型のLEDビジョンであれば、輝度5000カンデラ以上で日中でも申し分ない明るさです。但し、LEDビジョンは画素が大きく、10m以上離れないと表示コンテンツが見えにくくなります。解像度も荒いため液晶画面のような繊細な表現は苦手です。
■故障のリスクを常に考慮しよう
多くの屋外型デジタルサイネージは、ディスプレイの寿命前に故障するとお考えください。屋外は日射や降雪により筐体に掛かる温度差が数十度に及びます。しかも、ユーザーは基本的に屋外型デジタルサイネージをメンテナンスしません。取り扱い説明書には防塵フィルターの交換等必要なメンテナンスが記載されていますが、これを忠実に実行するユーザーほ非常に稀です。
定期メンテナンスのフォローが無い限り、過酷な環境下の屋外用デジタルサイネージは確実に故障に向かいます。いずれ起きる故障に備えて、保守契約や修理費の積み立て等、事前の対応をお勧めします。
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