クリニックの待合室に使うお金の掛からないデジタルサイネージコンテンツ 

クリニックの待合室に使うお金の掛からないデジタルサイネージコンテンツ

クリニック(診療所)の待合室はデジタルサイネージによる情報提供に理想的です。待つことが当たり前なので来院者は手持ち無沙汰になりがちですし、動機にフックするコンテンツを用意しやすいからです。従来は新聞や雑誌を暇つぶしに提供していましたが、デジタルサイネージを通じたコンテンツ配信により、従来より積極的に視聴者をリードできるようになります。
 
待合室

■テレビを使うと受信料の対象になる?

テレビ

違いは受信機の有無です。

 
テレビをデジタルサイネージディスプレイとして使うことは、技術的には問題ありません。しかし電波受信機の付いているテレビは受信料の契約を主張される可能性があります。
 
<注意 当記事の手法により受信料契約を退けることを保証しません。下記手法に関する個別のお問い合わせはご遠慮ください。>
地上デジタル放送に対応したテレビには「B-CASカード」が付いており、これを挿入することで受信機(テレビ)として動作します。逆に言えばB-CASカードが無ければ電波受信機能を伴わない単純な映像出力装置となり、テレビの定義から外れます。B-CASカードは株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(略称:B-CAS ビーキャス)に返却できます。また、自らB-CASカードを処分することも可能です。処分する場合は、カードの金色のICチップ部にハサミを入れてカードを破壊します。これによりテレビ機能を廃棄したことになります(下記URL参照)。破壊したカードは捨てずにテレビとセットで保管しておくとよいでしょう。受信料の契約を主張された場合、徴収員に対して当該のディスプレイがテレビではない証明として提示できます。
https://www.b-cas.co.jp/support/faq/category06/faq038.html
https://www.b-cas.co.jp/support/faq/category04/faq017.html
 
受信料契約の可能性をゼロにするのであれば、最初から受信装置が装備されていないデジタルサイネージ用ディスプレイを導入するのが確実です。デジタルサイネージ用ディスプレイはテレビではありませんから、契約の対象にはなりません。
 

■クリニックは静止画コンテンツでOK

Googleドライブ

GoogleドライブならWEBブラウザのみでフルHDの画像が作れます。

 
クリニックのデジタルサイネージは、動画でなく静止画コンテンツの方が望ましい場合があります。院内では音声や派手な動きのコンテンツは雰囲気に沿わず敬遠される傾向があります。
動画コンテンツは音声と動画が一体化したデータであり、制作にはやや敷居が高いです。しかし画像であれば、エクセルやパワーポイント等お馴染みのビジネスソフトで作れますし、1枚単位で更新できますから、現場でコンテンツを管理しやすいのです。
デジタルサイネージ用の画像を制作するソフトは様々ですが、無料で使えるWEBサービス「Googleドライブ」のプレゼンテーションを使う方法もあります。パワーポイントのような操作感覚で1920x1080ピクセルの画像を制作・出力できます。
→Googleドライブを使った画像制作の方法はこちら
 

■デジタルサイネージプレーヤーはJPG画像のスライドショーに対応

ほぼ全てのデジタルサイネージプレーヤーは、JPG画像をスライドショー表示できますし、表示時間を任意に設定できます(この仕様を満たさない機器は導入をお勧めしません)。適切なサイズのJPG画像さえ出力できればクリニック独自にデジタルサイネージコンテンツは作れるのです。
出力する画像サイズは、ディスプレイの解像度に合わせるのが基本です。フルHDのディスプレイであれば1920x1080ピクセル、4Kディスプレイであれば3840x2160ピクセルの画像が最も鮮明に表示されます。文字サイズは離れた距離でも読みやすいよう、大きく作るのが基本です。
 


■どんなコンテンツを作ればいいの?

広告を見たくてデジタルサイネージを眺めるユーザーは居ません。クリニックにおけるコンテンツは、広告ではなく視聴者への情報提供が基本です。情報提供が充実したコンテンツであれば、その流れでサービスの紹介や勧誘に進めても無理がありません。また、コンテンツが充実していれば合間にCMを流す構成にもしやすいです(CM制作はプロに依頼するのがお勧めです)。
・病気の症状や治療方法の説明
・痛み等を抑える簡易的な手段
・日頃の予防活動 等々
クリニックはユーザーの動機が強いので、興味を引くコンテンツを企画しやすい点で有利です。
 


■既出の会報やDMを活用しよう

会報やDMを作るクリニックは少なくありません。これら印刷物のバックナンバーはデジタルサイネージの原稿として役立ちます。日頃の予防活動、歳時記等、視聴者に有益な情報は過去の記事から拾えます。デジタルサイネージはフルカラーの写真を扱えますから、記録写真や資料を積極的に扱うと、より興味深いコンテンツになります。
 


■CMや屋外用コンテンツはプロに依頼しよう

販促や屋外で集客やクリニック紹介に使うコンテンツは、プロへの依頼をお勧めします。見栄えや構成力が来院やサービスの選択に影響するからです。プレイヤーによっては静止画と動画を混ぜて再生できるものもありますから、自作とプロの制作のバランスを取りながら、実益のあるコンテンツを構成しておきたいところです。

デジタルサイネージ

 

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