デジタルサイネージはテレビやPCと何が違うのか 

デジタルサイネージはテレビやPCと何が違うのか

デジタルサイネージの情報は、その場に映像があり、その場のユーザーに対して情報を発信できる点が、テレビやパソコンと異なります。情報を扱うデジタル機器はいくつかありますが、それらの中でデジタルサイネージがどのような位置にあるか、特徴を解説します。
 
デジタルサイネージと関連のデバイス

■「その場」で発信するのがデジタルサイネージ

デジタルサイネージの発信は販売現場でお馴染みのPOP(ポップ)広告と同じ考え方です。POPとは「Point of purchase advertising(購買時点広告)」の略です。小型のデジタルサイネージ電子POPと呼ばれます。
特に中小企業や店舗において、デジタルサイネージは購買時点広告の属性が強いと言えます。商品や売り場とセットになった時に特に力を発揮する媒体だからです。勿論、テレビCMのような認知広告としての機能もありますが、これはマス広告の分野であり、店舗が独自にデジタルサイネージを導入する動機とはやや離れています。その場で販売の仕事をしないデジタルサイネージは、費用対効果を得るのにハードルがあります。
 
POP広告の例

POP広告の例


 

■片方向・双方向の情報発信

情報発信には片方向(プッシュ)と双方向(プル)の2種類があります。技術的なハードルが高いのは双方向型ですが、情報発信として優劣はありません。
片方向型はテレビ、デジタルサイネージ、一般的な掲示広告が該当します。ユーザーとは対話せず情報を一方的に届けます。例えば、道路標識は運転者の命に関わる重要な情報ですが、これは片方向でなければなりません。
双方向型はユーザーの入力を待って情報を返します。スマートフォンは屋内・屋外を問わず情報を取り出せますが、プッシュ通知は事前にユーザーの許可が必要です。
尚、双方向通信ではセンサーで感知した情報をユーザーからの入力代わりに使う方法もあります。例えば、ユーザーの顔を自動識別して、表示するコンテンツを変える場合です。これは片方向・双方向の両属性を備えた情報発信と言えます。この技術はデジタルサイネージのロボット化であり、今後AIの発展と共に普及が予想されます。
 
テレビ……片方向 デジタルサイネージ……片方向 パソコン……双方向 スマホ……双方向 ロボット……片方向&双方向 法規制により、テレビ番組とデジタルサイネージコンテンツは同じ機器で共用できない。デジタルサイネージはデジタルサイネージ用コンテンツを扱う必要がある。

 

■どのようなコンテンツがデジタルサイネージに相応しいか

費用対効果を考えると、店舗で導入するデジタルサイネージは認知広告ではなく、POP的な情報発信をお勧めします。
 
・その場に関連した情報である
・その場のユーザー(通行者)に向けて提供される情報である
・販売や案内等の明確な目的を保つ情報である
 
しかし、交差点や繁華街など大量の通行者が見込める場所では、マス型の情報発信もデジタルサイネージに適しています。マス型の発信とは、テレビCMのように商品やサービスを知ってもらう、覚えてもらうことを目的としたコンテンツです。これは店舗単位のデジタルサイネージではなく、ビルの壁面等に設置された大型のデジタルサイネージに広告枠を購入して発信する場合が多いです。
 
屋外型の大型デジタルサイネージ

マス型の情報発信に適したデジタルサイネージもあります。

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