豆知識や雑学をデジタルサイネージのコンテンツに使う
公然の知識には著作権がありません。
本やネットで勉強した知識を自分の言葉で書けば、それは著作権を伴うオリジナルのコンテンツになります。
その事業に合った豆知識や雑学を用いることで、来訪者の興味を引くデジタルサイネージコンテンツが用意できます。
上記のスライドショーは、健康、身体に関する豆知識を扱った医療・健康事業向けのコンテンツです。
デモ用に小さな画像(幅474pix)を、3秒表示でプール再生しています。
本番運用ではフルHD(1920x1080)の画像を使います。
このスライドは全画面相当で表示していますが、実際には画面をレイアウトして、
その他の情報も並列して表示するとよいでしょう。
画面をレイアウトして、静止画・動画・ツイッターを表示した例
■スライド型デジタルサイネージコンテンツの動作
JPG画像のスライド再生は、スタンドアロン型、ネットワーク型を問わず、全てのデジタルサイネージ機器で対応しています。
スタンドアロン型(非ネットワーク型)の場合、USBメモリやSDカードのメディアに画像を入れて自動再生します。再生順は機器により設定が異なりますが、ファイル名順で再生する機器が多いので、各画像に同じ桁数で行頭番号を振っておくと再生順を調整できます。機器によってはファイルの生成時刻順に再生する機器もあります。
ネットワーク型のデジタルサイネージでスライドを再生する場合は、ネット上にアップロードした画像をWEBブラウザ上でスライド再生する場合が多いです( →コンテンツの例)。つまり、デジタルサイネージ専用のWEBサイトを作って表示するということですから、表示する機械がパソコンであるか、デジタルサイネージであるかの違いにすぎません。実際、ネットワーク型のデジタルサイネージは内部のパソコンやAndroid端末が組み込まれており、ネット配信のデジタルサイネージコンテンツは、パソコンでも視聴できます。
デジタルサイネージ機器はパソコン&ディスプレイやタブレット端末と同じです。違いは常時動作するための耐久性、画面の明るさ、大きさ、耐候性です。
■静止画スライドと動画を上手く使い分けよう
20枚のスライドを各20秒表示、切り替え時間1秒とすると、
20枚×20秒+更新1秒×20点で、合計420秒(7分間)のコンテンツになります。
これを動画化すると、フルHD解像度(30fps)で700MB程度します。
フルHDのjpg画像20枚は7MB以下ですから、静止画と動画で容量差は100倍以上になります。
通信帯域を節約や編集の柔軟さでは、静止画のスライドショーの方が優れています。
販促目的等の重要なコンテンツでは、スライドショーより動画が優れています。
どちらの形式も得意分野がありますので、上手に使い分けたいところです。
長所 | 短所 | アドバイス | |
静止画(スライド) | 通信量が軽い 画像単位で編集可能 |
動的な表現できない 提供する情報量少ない |
編集と通信量の負担が少ないため、店舗で扱いやすい形式です。 お知らせや待ち時間のフォローなど、販売用途外のコンテンツに適しています。 |
動画 | 動きのあるキャッチーな表現 より多くの情報を視聴者に提供 |
通信量多い 編集にコストが掛かる |
訴求力が高いため、販売等の重要な仕事をデジタルサイネージに託す場合は、動画コンテンツを中心に構成すると良いでしょう。 |
■整った体裁で作るには?
デジタルサイネージ用のスライドは、JPG画像で作るのが一番手間が掛かりません。画像をデザインする手間は掛かりますが、レイアウトの調整等HTMLやCSSで面倒な工程を省けます。より即時性の高いコンテンツを組む場合は、HTMLベースで組むとよいでしょう。
長所 | 短所 | アドバイス | |
JPG | レイアウト・デザインが自由 | デザイン用ソフトが必要 即時性低い |
基本は16:9、フルHDの画像制作です。デザインの雛形はプロに依頼してもよいでしょう。 |
HTML | 軽量、即時性が高い | 見栄えのある見た目を作りにくい | HTMLで独自コンテンツもつくれますが、速報のニュース等を掲載する場合は、ツイッターやブログ等のサービスを組み込んだ方が早いかもしれません。 |
自社でスライドを作る場合は、IllustratorのようなDTP系のグラフィックスソフトや、パワーポイント等のプレゼン用ソフトを使います。ちなみに当記事のサンプルはCorelDRAWで制作しています。
パワーポイントで1920x1080ピクセルの画像を出力するには、スライドのサイズを幅50.8cm、高さ28.58に設定して画像出力します。
パワーポイント互換のキングソフトプレゼンテーションを使う場合は こちら)
デジタルサイネージ
素材配布
動画制作
YouTube活用