VideoStudioで角版の写真・動画に動く光のラインを入れる


販促系の動画で商品写真がキラーンと光る効果です。筆者の場合、これらの効果はVideoStudioの場合FX「星」やFX「ビデオ調整」で付ける場合が多いですが、FX「星」では長い光のラインを表現するのが手間なため、角版の画像・動画に関してはこちらの手法も使えます。


仕組み
全体の仕組みです。透過したビデオマスクを角版の画像や動画の上にかぶせています。
ビデオマスクの縦横サイズを調整して、角版素材にピッタリかぶせる必要がありますが、当記事ではプレビューウインドウのハンドルを使ってざっくり合わせています(実用上は殆ど問題が無いため)。

動画の解説まずは動画マスクを作成します。トラックに白色のカラークリップを配置します。VideoStudioのデフォルトではやや灰色がかった白色が登録されているため、真っ白(255,255,255)になっているか確認しておきましょう。

動画の解説当記事ではクリップの長さを20フレームに設定します。長さは任意ですが、ビデオマスクは編集上で尺の設定(変速調整)ができないため、最初からベストな長さを決めておく必要があります。

動画の解説クリップを選択→オプション→高度なモーション→モーション生成

動画の解説サイズの欄で右側の縦横比を固定するスイッチを外して、 X:200 Y:10 に設定します。長い棒状になりました。

動画の解説境界線のブラーアウトを100に設定します。これでぼやけた長い棒状になりました。

動画の解説プレビューウインドウの適当な空白をクリックして、マウスホイールを回すと…

動画の解説表示領域を遠景にできます。

動画の解説オブジェクトの右肩(左肩)にあるハンドル、もしくは回転のZ軸を入力して、任意の角度に調整。オブジェクトは画面の表示外に移動します。

動画の解説最初のキーフレームをコピーして、最後のキーフレームに貼り付けます。最後のキーフレームもオブジェクトを画面の反対側に配置します。

動画の解説時間経過で光が画面内を走っているように見えます。

動画の解説最初のキーフレームには、好みでイーズアウトを入れても良いです。加速減速を付けると、光の反射らしくなります。

動画の解説ビデオマスクが完成しました。1920×1080の30pで出力します。白黒のビデオマスクなのでMP4出力で特に問題ありません。

動画の解説新規プロジェクトを作成して角版の写真を配置しました。この画像に光の効果をかぶせます。

動画の解説カラークリップの白色を配置します。カラークリップはシステム内の画像で、解像度は低めです。適用したビデオマスクの挙動が不安定な場合は、画像編集ソフトで1920x1080pixの白色画像を用意しましょう。(ここではカラークリップで進めます)

動画の解説カラークリップはビデオマスクの動画と同じ長さにします。当記事では20フレームでしたね。

動画の解説クリップを選択→オプジョン→マスク&クロマキー→オーバーレイオプションを適用にチェック→ビデオマスク→右側メニューの「+」ボタンから、先程作成したビデオマスクを登録して選択

これで白色のクリップが光のラインとして透過したはずです。ちなみに、適用するクリップをビデオマスクで透過させるだけなので、黄色のクリップに適用すれば黄色い光になります。

動画の解説作成した光のクリップを角版画像にサイズ合わせします。適用する角版素材が基本モーションであれば、属性コピー→属性を選択して貼り付け→サイズとゆがみ で完璧に貼り付けできます。
対象が高度なモーションの場合はハンドルを使って目測で合わせるとよいです。実用上殆ど問題にはなりませんので。

動画の解説できました。ビデオマスクを一つ作っておけば、様々な角版素材に使えるので便利です。