企業のロゴマークが回転しながら登場する効果です。お手軽な割には格好良いので、商業系の動画で重宝します。動画全体の速度はサンプルを参考にして調整してみましょう。
■作り方
まずは画像を用意します。ロゴマークは透過PNG・マスク画像どちらでもOKですが、慣れないうちは透過PNGの方が作りやすいと思います。どちらの画像の場合も、反射効果を適用したい場合はオブジェクトの下端に余白ができないように作ります。
オブジェクトの左右にはある程度の余白を確保します。左右の余白が足りないと移動ぼかし(モーションブラー)を掛けた時に、表示に不具合が出ます。また、用意する画像は余白も含めてフルHD横2面分(3860pix)を目安とします。この効果は拡大から入るため、解像度が低いと画像の粗が見えてしまいます。
背景は単色よりも、グラデーションを使った方が立体感が出ます。
同じ画像を使って3つのクリップに分けて制作します。最初のクリップは回転効果(2秒間)、2番目のクリップはレンズフレア(1秒間)、3番目のクリップは静止状態です。
1番目のクリップのモーション設定です。最初のキーフレームは Y:270 、最後のキーフレームは Y:0 にして、回転を付けます。
最初と最後のキーフレームで、適当に大きさを変えます。最初のキーフレームでは画像の元サイズを目安に、最後のキーフレームでは画面に上品に収まるサイズにします。
反射効果を付けます。最初のキーフレームは ミラー不透明度:50 ミラーフェード:50 にします。
反射効果を付けます。最後のキーフレームは ミラー不透明度:0 ミラーフェード:50 にします。
続いてフィルタ設定です。移動ぼかし(モーションブラー)を付けます。最初のキーフレームは 光源:カメラ 長さ:40 角度:0 です。
移動ぼかし(モーションブラー)を付けます。最初のキーフレームは 光源:カメラ 長さ:0 角度:0 です。以上で1番目のクリップ設定は終わりです。
次は2番目のクリップを設定します。レンズフレアを入れて光らせるパートです。
このクリップは静止状態なので、モーションは付けません。高度なモーションモードにして、配置とサイズは1番目のクリップに合わせます。フィルタはレンズフレアとスムージングを掛けます。
まずはスムージングを適用します。スムージングは画像のジャギー(輪郭のガタガタ)を滑らかにする効果があります。大きな画像を縮小して使うと、動画出力時に輪郭のジャギーが目立つ場合があります。
スムージングの設定です。最初のキーフレーム、最後のキーフレーム共に、強さは「5」に設定しています。あまり強く掛けると輪郭がボケてしまいますので、出力テストをしながら最適な値を検討します。
続いてレンズフレアの設定です。レンズタイプは35mmプライムで、最初のキーフレームは 強弱:200 サイズ:50 さらに強く:400 にします。つまり初期値のままです。
最後から3フレーム前にキーフレームを打って設定します。 強弱:200 サイズ:50 さらに強く:400 にします。こちらも初期値です。
最後のキーフレームは 強弱:200 サイズ:0 更に強く:400 にします。これで、3フレーム掛けてレンズフレアがフェードアウトします。
レンズフレアの位置マーカーは、画像のセンターラインを左右水平に動くように配置します。これで2番目のクリップ設定は終了です。
3番目のクリップは完全な静止状態です。フィルタはスムージングのみ掛けます。2番目のクリップからフィルタ設定をコピー&ペーストすると簡単です。