VideoStudioでデジタルサイネージ向けになめらかな動きのテロップを作る方法

デジタルサイネージ用途で流れるテロップの動画を作る場合は、インターレース出力が適しています。

動画の出力方法には「インターレース」と「プログレッシブ」の2通りあります。WEB上ではプログレッシブ一択ですが、デジタルサイネージの分野ではインターレース再生に対応しているプレーヤーを使うことで滑らかな動きで表示できます。

違いを体感するには、現物を見た方が早いですね。
比較用に動画を2点用意しました。URLからダウンロードできます。
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流れるテロップのテスト-インターレース出力
ダウンロード(mp4 30i zip圧縮 5.39MB)

流れるテロップのテスト-プログレッシブ出力
ダウンロード(mp4 30p zip圧縮 5.45MB)
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※インターレース形式の動画は、再生ソフトにより見え方が変わります。当方の環境ではWindowsMediaPlayerで滑らかに再生されます。

○ WindowsMediaPlayer
インターレース再生対応のプレーヤー

× VLC mediaPlayer
インターレース再生非対応プレーヤー

 

■インターレースとプログレッシブの違い

プログレッシブ……画質は綺麗だが、動きがカクカクに見える(30fps)
インターレース……画質は粗いが、動きが滑らかに見える(60fps相当)

液晶ディスプレイで流れるテロップの再生の場合、大雑把に言えばこのような違いです。さらに詳しい違いは「インターレース プログレッシブ 違い」で検索してみましょう。

画質が少々荒くても、ヌルヌルした動きの動画が作りたいときは、インターレースモードで出力すると対応できます。但し、YouTube等のWEB上ではインターレースモードでの再生に対応していませんので、基本的にデジタルサイネージ用途になります。

インターレースモードで動画を出力すると画質が目に見えて荒くなります。小さな文字が見づらくなる場合がありますので、通常の動画コンテンツはプログレッシブモードで出力するのが間違いありません。しかし流れるテロップの場合は画質が殆ど関係ない上、動きの滑らかさの方が見た目に影響しますので、インターレースモードでの出力が適しています。

 

■VideoStudioによるインターレース出力の方法

mp4でインターレース出力する場合、新たにプロファイルを作成します。
mp4でインターレース出力する場合、新たにプロファイルを作成します。
出力画面でMPEG-4 AVC(1920×1080,30p,15Mbps)を選択します。
プラス(+)のボタンを押して新規プロファイルを作成します

プロファイル名を30pから30iに変更
プロファイル名をMPEG-4 AVC (1920 x 1080, 30i, 15Mbps) に変更します。
30pはプログレッシブで秒間30フレーム、30iはインタ‐レースで秒間30フレームの意味です。

フレームタイプを上位フィールドから、に変更してOK
全般タブを選択して、フレームタイプを「上位フィールドから」に変更後、OKを押してプロファイルを保存します。
その後、新しく作ったプロファイルで動画を出力します。

 

■プログレッシブ出力でヌルヌル動く動画を作りたい場合

プログレッシブモードでヌルヌルした動きの動画を作る場合は、60fps以上で出力するか、動画にモーションブラーもしくはフレームブレンドを掛けて滑らかさを表現します。フレームブレンドはAdobeアフターエフェクトで対応しています。VideoStudioは60fpsで出力可能ですが、モーションブラーとフレームブレンドの機能は無いため、外部のソフトを使います。

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