2パターンの点線画像を交互に表示することで、錯覚で動いているように見せています。
点線の画像を作らないとお話にならないので、今回はフリーソフト(Inkscape)を使って点線を作る手順を主に紹介します。
(1)スクリーンショットを撮って点線の配置を決める
制作中の動画スクリーンショットを撮ります。これは、グラフィックスソフトに取り込んで点線の形状を正確に決めるために使います。
画面上のメニューから編集→静止画として保存
素材用のタブから、サムネイルを右クリックして「ファイルの場所を開く」を選択。開いたフォルダから、スクリーンショットをデスクトップ等他の場所に移す。
(2)Inkscapeにスクリーンショットを読み込んで点線を描画する
Inkscapeのダウンロード
https://inkscape.org/ja/
※上部メニューのダウンロードからWindowsを選択してダウンロード
Inkscapeを起動する
スクリーンショットをドラッグ&ドロップで読み込ませる。インポート設定のウインドウが出てくるが何も変更せずそのままOKを押す。
フルHDでスクリーンショットを撮った場合、画像サイズは幅1920pix、高1080pixになっているのを確認する。
ペンツールで画面の任意の箇所に囲いを描画する。
描線を選択した状態で、フィル/ストロークから「ストロークの塗り」タブで、線の色を設定する。
ストロークのスタイルタブで、線の幅と線種を設定する
描線を選択後、「選択されていないものは出力しない」にチェックを入れて、選択範囲をPNG画像にエクスポートする。
背景が透過した状態で、描線が出力される。
再び描線を選択、ストロークのスタイルから、線種の右にあるパターンのオフセットに「1.0」を入力する(線の太さや点線の種類により適切なオフセット値は変わります)。
同じく選択した点線を別名でPNG出力する。以上でInkscapeの操作は終了。
出力した2枚の画像を交互に表示すると、点線が動いているように見える。
(3)VideoStuidoに描線画像を読み込んで交互に表示する
サイズと配置を合わせた2枚の点線画像を、タイムラインに交互に貼り付ける。
各画像の表示時間は8~10フレームを目安に、好みで設定する。
画面上での描線の扱いにより、適切な太さ・線種は変わるので、調整してみよう。