VideoStudioのフチ文字は、多くの人が「境界線」で効果を付けていると思います。この効果は、太いフチを作ると隣接する文字に侵食して、体裁が乱れる不具合があります。
回避方法は「境界線」ではなく、隣のタブにある「シャドウ → グローシャドウ」でフチを付けることです。こちらは影の効果として、文字レイヤーの背後に効果を作るため、隣接する文字に影響がありません。
「境界線」を使った太いフチ文字の例。細いフチであれば不具合は出ませんが、隣接する文字に掛かる太さだと、このように侵食があります。
こちらは隣のタブの「シャドウ」で効果を付けた例。文字に影響なく、ゴミも出ていません。
まずは境界線で文字にフチを付けてみます。文字選択→編集→境界線/シャドウ/透明度 から、境界線のタブを選択。
名称からして、通常はこちらの効果を使う方が多いと思います。
フチを太くするとこのような体裁。隣の文字を侵食しています。さらに重なった箇所に黒いゴミが出るので、演出にも使えないという…。
隣のタブ「シャドウ」を使うのが正解です。
シャドウ→グローシャドウ(左から2番目)を選択。
この作例では太さを20にしています。その他の値は初期値のままです。フチ色も変更できます。
綺麗な体裁でフチ文字が付きました。
アニメーションも破綻なく表示できます。
但し、太さの最大値は「境界線」の処理に及びません。フルHD(1920×1080)編集の場合、かつ文字サイズ最大(値200)の場合、画面に対して画像の太さが最大値となります。
……大体ですね、こんな記事が書ける時点でメーカーの怠慢なのです。VideoStudioは20年(2018年)の歴史がありながら、誰が使っても分かるフチ文字処理の不具合を放置している。毎年新機能付ける前に、基本をキチンとやって頂きたいところです。