VideoStudioで動きのある画面分割の効果を作ります。比較的簡単なテクニックなので、ビデオマスクの操作を身に付けるのに丁度良いと思います。
画像の左側が後ろのトラック、右側のサッカーの映像が手前のトラックです。手前のサッカーの映像をビデオマスクで隠します。
まずはビデオマスクを作ります。映像に適用すると黒い箇所が透明化されます。
ビデオマスクの画像はIllustratorやPhotoshop等で作ります(作例ではCorelDrawを使っています)。今回は2000×2000ピクセルの白黒正方形を合体させています。
→マスク画像ダウンロード
マスク画像をトラックに配置します。
プレビューウインドウ上の画像を右クリック→元のサイズ
クリップの尺は今回8秒に設定しておきます。ビデオマスクの尺は適用時に調整できないため、実際に使う場面に合わせて尺を決めておきましょう。
クリップを選択してオプション→属性→高度なモーション
最初のフレームに合わせて 回転 Z=+25 に設定
最後のフレームに合わせて 回転 Z=-25 に設定
これらの回転角度は任意です。
マスクのアニメーションができました。
1920×1080のMP4で出力します。
出力したビデオマスクです。「黒は透明」と覚えておけば、様々なパターンが作れます。
新規プロジェクトを開いて、ビデオマスクで動画を分割してみましょう。
背景となる動画をトラックに配置して、プレビュー画面のクリップ選択→右クリックからサイズを全画面に調整します。この時、ソフトの仕様(不具合もしくは仕様の甘さ)により画面の端に少し隙間ができる場合があります。これは後ほど対応します。
下のトラック(手前のレイヤー)にビデオマスクを適用する動画を配置します。
トラック上下の動画の尺を揃えます。今回は8秒のビデオマスクを作ったので、8秒以上の尺にすると途中でマスクが消えてしまいます。
ビデオマスクを適用するクリップを選択して、オプション→属性→マスク&クロマキー→オーバーレイオプションを適用→ビデオマスク
マスクのプレビューウインドウ右側にある「+」ボタンを押して先程作ったビデオマスクを読み込みます。
適用すると、トラック下側のクリップが透過されます。
この事例では、後ろの(トラック上)の動画の位置を左に寄せて、見栄えをよくしています。
上下のトラックそれぞれ選択して、オプション→高度なモーション→OK にします。高度なモーションモードにすると、クリップのサイズが調整され、画面端の隙間がなくなります。
動画に区切り線を作ってみます。この効果は必須ではないので、不要なら省略してもよいです。
トラックの3段目にカラークリップを配置して尺を揃えます。色は任意ですが今回は黒色にしています。
クリップを選択してオプション→高度なモーション
最初のフレーム サイズ:X=-1、Y=200 回転は動画の分割線に合わせて調整します。
最後のフレーム サイズ:X=1、Y=200 回転は動画の分割線に合わせて調整します。
完成しました。区切り線の色は好みで変更してください。
作例ではMP4で出力していますが、本来編集前提の素材なので、より高画質なAVC/H.264で出力した方が良いと思います。
尚、ビデオマスクを適用する(トラック下)動画は、レイアウトの調整が効きません。動画の左側~中央に見せたい被写体がある場合は、レイアウトを調整した動画を素材用に出力しておく必要があります。