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VideoStudioでぶら下がって揺れる看板を作る

VideoStudioをオブジェクトとして回転する場合、回転軸は常にオブジェクトの中央になります。これの回転軸を調節すると、X軸の回転がぶら下がって揺れる効果に使えます。キコキコという金属が擦れる効果音を用意しておくと、吊り看板らしい演出になります。


■作り方

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VideoStudioの画像回転は、常に画像の中心が回転軸になります。なので、上下を反転させた画像を上端に合わせて出力すれば、下側の画像の上端が回転の中心になります。

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上半分の画像を透明にします。

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今回は設定の簡単な透過PNGを使いますが、合成を前提とした場合は、マスクで透過色に抜いた画像の方が綺麗です。透過PNGは合成時に、画像のフチにゴミが出ることがありますから、気になる場合はマスク画像で処理します。

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画像をタイムラインに配置します。説明では分かりやすいように、上半分がオレンジに着色された画像を使います(本当は透過色)。

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アニメーションする時間は、短い時間であるほどボロが見えにくいです。VideoStudioには重力的な加速度(イーズンイン・イーズンアウト)を回転に適用できませんから、この効果は元々無理があるのです。この例では1秒に設定します。ちなみに、動画冒頭のデモでは、アニメーション時間を1.5秒にしています。

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アニメーションと静止部分で2枚の画像を割りつけます。各画像は「高度なモーション」モードにしておきます。

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画像のモーションを設定します。まずはタイムラインをおおよそ3分割するように、キーフレームを打ちます。

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最初のキーフレームはX軸の回転を一旦90度に設定して、画像が隠れるように数値を微調整します。

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2番目のキーフレームは、X回転軸をマイナス45度に設定します。これらの数字はあくまで参考値です。自分で気に入ったモーションになるように調整してもよいです。

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3番目のキーフレームは、X回転軸を22度に設定します。

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最後のキーフレームは、X回転軸を0度に設定します。

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プレビュー再生でアニメーションを確認してみましょう。

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タイムラインを4分割する場合は、90度±→マイナス45度→22度→マイナス11度→0度 を参考にしてみてください。

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2つのキーフレームを同じ数値にして、静止状態を作ってもよいです。尚、動画デモの冒頭は、4等分+一時停止+1.4秒 で制作しています。